美しい星 感想

美しい星、なんと言っていいか難しい映画でした‥。

原作未読なので余計にだと思いますが、どう解釈するのか、そもそも意味を求めて見るものなのか、分かりやすいメッセージを示している映画ではないのでポップでキャッチーなものに慣れている私には理解の基準すら建てられない。

理屈でも感情でもなく、感覚で観る映画かと。

なにも説明できるものはないのに、もやっと感はなく憑き物が落ちたような清々しい感覚です。

 

●盲目的な信仰に対する警鐘?

 

作中で異星人に目覚めるきっかけは、自発的な自覚ではなく他人からの働きかけでした。

お父さんは局員の男の子から本を勧められた事から。

一雄は黒木からの言葉から。

暁子はバンドマンのCDをきっかけに。

共通しているのは、皆現状の自分自身にコンプレックスを持ち、冴えない日々を過ごしていた事。

あなたは特別ですよと非日常が語りかけてきて、使命まで与えられれば、縋るように盲信してしまうのではないか。

そしてその様は自分だけが正義と思っているだけで、周囲からは冷ややかな目で見られている。

それは自分にも容易に遭遇する可能性があり、彼らは写し身なのではないか。

人間の本質的な弱さを突いているように感じました。

 

お母さんも盲信的に信じてしまったのですが、彼女だけは目的が違いました。

家族の絆を取り戻したかったからこそ、唯一地球人として描かれたのかなと。

最後のシーン、離れ行く地球に残してきた忘れ物は一番大事な家族としての自分自身だったんじゃないのかな。

 

●亀梨くん

一雄に関しては、亀梨くんを全く感じませんでした。

良くも悪くも「演技をしている」事が伝わる演技をされている印象が今まであったので、全くそれが伝わって来なかった事に驚きました。

亀梨くん自身、インタビューで役として我の入らない演技を心掛けていると言っていたので、それを体感したように思います。

ファンとして嬉しいです。

どんどん、気付かないうちに変わっていくんだなと感じると共に、見たままを受け入れたいと改めて思いました。

今までの亀ちゃんは亀ちゃんで。

これからの亀ちゃんはまた新しい亀ちゃんで。

せっかく同じ時間を歩んでいけるから、今を見続けて行きたい。